【書評】子どもと関わる人のためのアンガーマネジメント/川上陽子ら
子どもと関わる人のためのアンガーマネジメント
私は人生の中で「怒り」を感じることがなかったように思います。
ただ、教師になって初めて
火山のようにふつふつと熱いものが頭に上がってくるのを感じました
1.こんな人にオススメ!
☆キレやすい子どもの対応がわからない人
☆なぜキレてしまうのかがわからない人
☆怒りについては分かったけど、実際にコントロールできない人
特に、毎日子どもに怒ってばかりで上手くいかず、疲れている人に対して是非読んで欲しい一冊です!!
私自身、この本を読むことで、イラッとしたときにどう対処するか、レパートリーが増えました!
怒りをコントロールできていない子どもに対しての、指導の方法例を知れました!
2.著者情報・本の概要
著者はどんな人?
川上陽子
・中学校教諭→フリーアナウンサー→ビジネスコミュニケーション研修講師
斎藤美華
・公立学校勤務→キャリアプロデューサー→児童養護施設始める。
三浦和美
・小学校教諭→大学で勤務→要支援受け入れに関するスーパーバイザー
どなたも、アンガーマネジメントファシリテーターで
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会に所属しています。
『子どもと関わる人のためのアンガーマネジメント』の概要
アンガーマネジメントの目的は、【怒ることと怒らないことを区別すること。区別するポイントは、後悔するかどうか。】ということ。
怒りは自然な感情として、誰にでもあること。そして自分でコントロールできるものとして捉える。
では、そのメカニズムは?対処方法は?
3.学びになったところ
怒りの仕組み
様々なネガティブな感情がたまるコップが心の中にあるとします。
心のコップに余裕がないと、すぐにイライラ。
満タンになると何かの拍子に「怒り」となってあふれでます。
だから「怒り」の前に本当は言いたかった感情があります。
その感情に気づいて触れることで、冷静に怒りの原因を見つめ直すことができるかもしれません。
対処の方法
①衝動のコントロール(6秒ルール)
②思考のコントロール(意識をそらす)
③行動のコントロール(怒りの尺度)
後悔しないため怒りをコントロールするためには、3つの方法があります。
簡単に言うと、
①ムカッときても6秒は我慢
②違うことを考える。どんなことかは事前に決めておく。
③自分の怒りレベルを把握しておくです。
「べき」から「まあ、いいか!」へ
相手はこうある「べき」という考え方が怒りにつながります。
だから
・「べき」のレベルを下げる。
・自分の「べき」の範囲を相手に伝える。
・思い込みと事実を分ける
これらを行うことで、「まあ、いいか!」が増えていきます。
5.まとめ
他にもアンガーマネジメントのテクニックがたくさん紹介されています。
小学生は怒りがコントローできず、日々対人関係で問題をおこします。
キレる子どもに対して、どのように対処できるかを知っておくといいですね。
なんせ「怒る」ってすごいエネルギー使ってしんどいので、早めに対処してあげたいものです。