【若手必見】落ち着いたクラスづくり 誰でも使えるリハーサルの技術
1.学級経営が大切な理由
【学級経営が上手けりゃなんとかなる!】
本当かなあ? だって他にも教科指導や児童理解や評価やいっぱいあるよ?
≪いちせんせい 小学校教師1年目 指導のあり方に悩む≫
学級経営はそれら全ての基盤なんだよ。
≪ハリー先生 学級経営に詳しい先生 いちせんせいの先輩≫
学級経営は、最終的に子どものためになる全てのことです。
範囲が広くて曖昧ですよね(笑)
したがってこの題名の記事では、具体的な学級経営の指導場面を丁寧に書いていきます。
でもそんな小手先のテクニックじゃ、一方的な指導にならない?
確かに、子どもの姿が見えなくなったらいけないね。
そうならないように、ケース(場面事例)毎に
・目的
・そうする理由(メリット)を書いていきます!
やればいいってものではないので、目の前にいる子どものことを考えて、アレンジして下さいね!
2.子どもたちが学級に求めていること
子どもの姿は思い浮かぶけど、何考えてるかわかんないよー!
じゃあ実際に聞いてみよう!
「どんな学級にしたいか調査の結果」
・仲のいい、協力できる、優しい、チャレンジ、助け合える
勉強、落ち着ける、安心、居場所
まとめると、
・友だちと上手く付き合えるクラス
・成長し合えるクラス
・安心できるクラス
そしてこれらは
【学級経営が上手くいってたら全て解決します。】
例えば、
・朝の会が上手にできるクラス
・休み時間を上手に過ごせるクラス
・当番活動がばっちりなクラス
そう。当たり前なんです。その当たり前をきちんと指導できているでしょうか?
毎日言っていますよ~。大声で怒鳴って言い聞かせたりしながら。
それで子どもたちはできるようになった?
それがなかなか・・・。当たり前のことをやらないのイライラしますよね!
できないとそうなるよね^^じゃあなぜできないのか原因を考えてみよう!
3.上手くいかない原因
日直の仕事とか、毎日忘れ物とかどうしてできないと思う?
やっぱり本人のやる気の問題ではないですか?
それもあるだろうね。でも本人がやる気になってるのにまた繰り返すことない?
あります!「もうしない!」って約束したそばからまた!がっくりです・・・。
あるあるだよね(笑)だから「本人のやる気」だけでは何ともならないことが多いんだ。
じゃあどうしたらいいんですか?
【リハーサルとシステムの工夫】をするんだ。
リハーサルというのは、本番の前に行う通し練習のこと。
運動会や音楽会の本番前にしたことがあると思います。
認知行動療法の一つであるSST(ソーシャルスキルトレーニング)の中でもリハーサル(練習・モデリングとも言われます。)を使います。
例えば、歌詞を覚えていない状況で来週合唱の発表があるのに、
「ここで力強く!ここはゆっくり」と歌い方を言葉で説明されたり
「ここは想像しながら~」と歌詞の意味を説明されるだけでは、歌えるようになりません。
何度も練習して、リハーサルでできるようになったら本番も成功するものです。
それと同じように、日直の仕事について言葉で説明しただけでは、自分の番のときにすぐできません。ましてや毎日行わないならばなおさら。
こうすると説明するだけでなく、実際にリハーサルさせるのです。
もちろん全部を一人ひとりさせていたら授業ができませんので、簡単なものはある子をモデルにして、そのモデルをみんなに見せます。
言葉だけでなく、【実際に練習させるか、モデルを見せる】
4.行動の強化
本当にリハーサルしただけで、できるようになるの?
いや、ならない。
だめじゃん!
いいんだよ。何だって練習を繰り返してできるようになるのだから。
試合や大会のとき、どれだけ練習しても失敗することもある。
逆にたまたま成功することもある。
じゃあ100%ってないんだ・・・
それでも近づけることはできる。そのためには
大きな声で叱らない。
できたら褒める。
言われたことをできなかったときは、
・もう一度やり直しさせる。
・どうしたらよかったか聞く。
・笑顔で次は頑張ろうね!という。
少しでもできたら
・大きく褒める
・認める
・驚く
まあリアクションをとるんです。
すると他の子たちも、「こうしたらいいんだ」ってわかる。
大切なのは一貫性。
前は見逃したのに。
前は褒められたのに。
となると、どうしたらいいのか子どもたちはわからなくなります。
5.システムの工夫
なるほど・・・何となくわかってきました!
大声で怒鳴るのではなくて、行動の前にリハーサルをして褒める機会を増やすんですね!
そう!ものわかりがいいね!
大雑把にはそうなんだけど、実際どうしたらいいかケースごとに教えていくね!
あと、そもそも動きにくいシステムってあるんだ。
例えば授業中にトイレに行きたくなったとき、
「先生に話しかけられそうなとき、申し出て」というシステムでは、動きにくいんだ。
だからシステムの工夫を取り入れながらいくよ!
はーい!!