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【教育】はりはりブログ

現役小学校教師の教育ブログ  主に「書評」「アンケート考察」「学級経営の実践」について書いていきます!

【教え合う技術】落ち着いたクラスづくり 誰でも使えるリハーサルの技術

私が声をかけないとみんな動かないよ~《いちせんせい》

子ども同士が教え合えるようにしよう!《ハリー先生》

 

目的:自分たちで行動できるようにする。

理由:先生がいないと動けない。これでは自分たちが困る。

   

原因:朝の会や給食の準備など、自分たちだけで行動できない理由が大きく2つある。

単に忘れている(意識が低い)

周り(気づいた人)の声かけがない。

  

したがって教師ができるのは

①目標(意識)をもって行える手順を伝える。

②周りの人が声をかけられるように練習をする。

 

今回は、②周りの人が声をかけられるように練習をする。について書いていきます。

練習内容

・教える技術

理由:教えるのは難しいからです。上手に教えるには、話しかけるタイミング・声の大きさ・言葉選び・言い方に気を付ける。それができないともめる原因になることを子どもたちはわかってきます。だからこそ高学年になると声をかけにくくなります。

・受け入れる技術

理由:「注意された!」と勘違いする子がいるからです。相手のことを考えて優しさで「教えてもらっている」ことを知ることが大切です。もちろん下手な教え方ではいけません。

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インストラクション

「上手に教え合いができると、困っている人を助けることができます。しかし下手にすると注意になり、相手に嫌な思いをさせるだけです。」

「例えば、静かにすることを伝えようとするAやBはどうでしょう。(ロールプレイ)」

A「チャイムなってるで!黙れよ!」

B「そうやで!早くしろよ!」

A「早く!」

「何がいけないでしょう?」

「そうですね。上手に教えるのには3つのポイントがあります。」

・ゆっくり(自ずと声の大きさと言い方が優しくなる)

・1人1回だけ

・言った後はほっとく

 

「教えてもらってもすぐに動けない場合があります。」

「それは教えてくれた人を無視しているわけではありません。」

「そこまで相手のことを強制させてはいけませんので、言った後はほっておきましょう。」

「ただし教えてもらった人は、無視したと勘違いされないように返事をしましょう。

「では練習です。」

 

リハーサル

1.「ペアで順番を決めます。教える人は3つのポイント意識して、教えてもらう人は返事をしましょう」

2.上手な人をピックアップする。

「声の大きさが調度いいね!」

「話しかけるタイミングを考えているね!」

「ゆっくり話しかけていて優しく聞こえるよ!」

「一回言ったらほっとくがバッチリ!」

「笑顔がいいですね!」

「返事を忘れませんでしたね!」

 

上手くいかない場合

Aに対して何度も注意したC (Cの話を聞いた後)

先「教えるってどうするんだっけ?」

A「一回だけ言います。」

先「そうだね。Aは返事してた?」

C「はい。」

先「その後はどうする?」

C「ほっときます。

先「せっかく言ったのにと思って気になるけど、次からはそうしてみようか。」

 

フォロー

・教え合いができていたら

「今の上手だったね!」

「3つのポイントおぼえてる?」

(笑顔でグー!)

《リアクションをとること》 

 

ポイント

ふだんの教え合いの場面でフォローとほめて思い出しができたらいいね!

勝手にできるようになるもんだと思ってたよ~

 

 2019.8.19  ハリー先生