【静かになる方法】落ち着いたクラスづくり 誰でも使えるリハーサルの技術
みんなうるさくて、大きい声を出さないと話を聞いてくれないよ~《いちせんせい》
合図を決めて徹底させよう!《ハリー先生》
目的:静かに人の話をきけるようにする。
理由:話がきけないと授業にならないし、他の人の迷惑になるから。
原因:空気を読む力はまだないから。
子どもなので、周りを見て判断する力(空気を読む力)はまだない。
その子に「周りをよくみなさい!」と言っても、
「周り?(キョロキョロ)見たよ!!」なわけ。
そんないたちごっこではお互いしんどいので、
【どんな状況で静かにしてほしいか】を示すことが必要です。
学級の実態に合わせて、次のレベルを試してください。
【レベル1~レベル5】
1.「ワイワイ」「がやがや」のかけ声
2.「お話します。」と言う。
3.ベルや笛を鳴らすと、静かにする合図(聴覚的アプローチ)
人差し指を立てて「静かに」ポーズ(視覚的アプローチ)
4.話をする人が、教卓の前に立つと静かにする。
5.前に立つ人に注意を向け、様子(行動や表情)を見て静かにする。
今回は一番使いやすい3「お話します。」と言う。を例に書いていきます。
他のレベルも同じように教えますので、置きかえてみてください^^
インストラクション
「話をしたい人がいるのに自分たちが続けることは、
わたしは話をききません!という合図を相手に送ってるのと同じです。」
「話をします。の合図でみなさんは2つのことを守ってください。」
①何をしていてもすぐにやめる。
②話をする人の方を見る。
「ポイントはすぐにです。」
「相手の目を見ることが苦手な人は、おでことか体を見ていても構いません。」
「時間がかかると、話をしたい人だけでなく、話を聞きたい人のことも大切にしないことになります。」
「では練習しましょう。」
リハーサル
1.「では隣の人と夏休みにしていたことを話してください。スタート!」
2.少しした後、はっきりゆっくり「お話します。」と言う。
「すぐにこっちを向いてくれたね。」
「話を聞こうとしてくれると分かるから嬉しいよ。ありがとう。」
3.「次は、席を離れて自由にして下さい。合図があったらその場所でこちらを向いてください。スタート!」
4.少しした後、はっきりゆっくり「お話します。」と言う。
「よく気づいたね。」
席に戻った場合でも「戻らなくてもいいよ。」と伝える。
上手くいかない場合
静かになるのに時間がかかる場合。
先「もっとすぐにできるようにします。」
「気づけない場合は周りの人が上手に教えましょう。」
(前回の記事【教え合いの技術】を参考にして下さい。)
先「できるまでします。スタート!」
初めに妥協しない。
全員がすぐに話をやめてこちらを向くまで。
フォロー
・上手に静かにできたら
「すぐにできたね!」
「気づかなかった人に上手に教えられたね!」
(笑顔でグー!)
《リアクションをとること》
ポイント
慣れるまでは、グループ活動ごとに徹底して練習したらいいね!
人差し指立てて「シー」のサインも一緒にしたらわかりやすいかも!
2019.8.20 ハリー先生